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統合失調症とは

統合失調症とは
実際には存在しない声や音が聞こえる幻聴やあり得ないことを信じ込んでしまう妄想など、多彩な症状を示す精神疾患の一つです。
日本では、2002年までは精神分裂病と呼ばれていました。
精神分裂病と聞くと皆さんはどんなイメージをもたれますか?
とっても恐ろしい病気のように思う方も多くいるのではないでしょうか。
そんな名前のイメージも手伝ってか統合失調症を誤解されている方がいるようです。
私自身も精神分裂と聞くと、人格が壊れてしまっているイメージをもってしまいました。
少しでもその誤解を解き、この病気とちゃんと向き合えるお手伝いができたらと思っています。

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統合失調症の歴史

統合失調症の歴史
1896年 ドイツの医学者エミール・クレペリン(1856〜1926)が、それまで精神病と扱われていた心の病気の中に、
躁鬱病と早発痴呆の2つの病態があることを病気の経過の違いから認識したそうです。

1911年スイスの精神医学者オイゲン・ブロイラー(1857〜1939)は統合失調症は必ずしも若年時に発症するとは限らず、
又統合失調症の経過は必ずしも痴呆にいたるわけではないといいうことから、早発痴呆という名前は統合失調症の特徴を表していないとして、
Schizophrenieという新しい名前に改名したそうです。
この語はギリシャ語のSchizo(分裂)とPhrenia(心)の二つを組み合わせたものだそうです。
この語の正しい意味は、感情、思考、行動の統合がうまくいっていないという事だそうで、統合失調症の特徴ですね。

1937年 日本精神神経学会の精神病学用語統一委員会がSchizophrenieの日本語訳を精神分裂病とする試案を提出。
それまでの日本は、精神内界失調疾患、精神解離症、精神分離症、精神分裂症など、様々な訳語が使用されていたそうです。

2002年8月 精神分裂病というなまえのもつイメージで、精神そのものが壊れているなどと思われ、人格の否定、誤解、差別を生み出している経緯があることから、統合失調症と改名されたそうです。

2002年8月 厚生労働省が新名称の使用を認め全国に通知し、今日に至っているようです。

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統合失調症は脳の病気

統合失調症は脳の病気
 脳内の神経伝達物質の異常
 ・脳内の神経伝達物質のドーパミンの作用が強すぎるために生じるいわれています。

子供の育て方によって起こるという考えは、多数の養子を対象にした研究で否定されているそうです。
育て方が悪かったと、自分や他人を責める必要は全くありません。


統合失調症は
 現実を認識する能力が低下
 感情や意思に影響が出る
 対人関係が苦手となる
などの症状がみられます。意識や知能は障害されませし、人格が分裂するわけではないそうです。

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統合失調症の発症頻度

統合失調症の発症頻度
 一般人口での発現率は0.85%だそうです。
世界のどの国でもほぼ同じ、男女差はないそうです。
ただし、女性はより遅く発症し、より顕著な気分症状が見られ、より予後がよいようです。
発症年齢は男性では20代の初めから半ば、女性では20代後半のようです。
 冬(北半球では1〜3月)出生の人に多いです。ウィルス感染が影響しているという説もあるようです。

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統合失調症と遺伝

統合失調症と遺伝
 統合失調症の発症は遺伝性があるとされています。
統合失調症の子が統合失調症にかかる危険率は16.4%、
兄弟姉妹では10.8%、
孫では3.0%、
おい・めいでは1.8%
となっているようです。
一卵性双生児の発病は60〜70%。
100%でないことからも、遺伝的要因だけでなく環境要因の関与も考えられているようです。
遺伝的素因が関与するとしても、複数の遺伝子と環境因子との相互作用で発現するものと考えられます。

統合失調症が発症するにあたって遺伝素因と生育環境、特に親子関係などのどちらが主要な要因となりうるかが、
養子研究法によって調べられています。
それによると、遺伝素因の関与の方がはるかに大きいことが示されているそうです。
このことから育て方が失敗したから統合失調症になった、と考えるのは間違いということになりますね。

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統合失調症の原因

統合失調症の原因
原因については今のところはっきりしていないようですがが、下記のようなことが考えられるようです。

素因(脆弱性)+ストレス仮説
生まれ持った素質
生まれてから能力・ストレスに対する対応力
ストレスを引き起こすような環境条件
これらが絡み合って発症するといわれています。


また化学的には、
脳内には神経伝達物質と呼ばれる物質が存在し、その量の異常も関係してると考えられているようです。

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統合失調症の病前性格

統合失調症の病前性格
 おとなしく育てやすい子。(家庭内暴力などの行動化は少ないといわれているそうです)。
 控えめで安定志向
まじめ、正直で嘘をつけない。
人を恨んだり、憎んだりしない。
 甘えたり依存したりしない。


統合失調症になりやすい素因を持って生まれてきた子供
 幼児期・学童期から、情報処理や注意認知の微細な障害を持っている
 対人行動場面でも敏感
 非社交的
 

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統合失調症の生物学的異常

統合失調症の生物学的異常
 最近の研究によって次のようなことがわかっているようです。

神経伝達物質の異常
 ドーパミン系の過剰活動
 グルタミン酸ニューロンの低活性

精神生理的異常(情報処理障害)
 眼球運動の異常
  追跡眼球運動の異常、探索眼球運動異常
 事象関連電位の異常

脳の形態学的異常
 画像診断(MRI)でみられる異常
  側脳室の拡大、側頭葉が小さい、など
 細胞病理学的異常
  海馬(側頭葉の一部)などの細胞構築の異常
脳血流の異常
 左前頭葉の血流低下、など

これらのことにより、統合失調症の原因の解明が進められているそうです。

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「統合失調症の分類」の目次

統合失調症の分類 [5]


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