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プロイラーによる統合失調症基本症状

プロイラーによる統合失調症基本症状
プロイラーは、連合心理学の立場から統合失調症の一次性(原発性)障害は連合弛緩などの連合障害にあるとして、
思考障害における連合弛緩(association)
感情障害(affect)
自閉(autism)
両価性(ambivalence)
を統合失調症の経過中に必ず出現する症候ということで基本症状とよびこれをプロイラーの4つのAと呼んでいます。

プロイラーは4つのAの中で連合障害と自閉を重視していました。
幻覚、妄想、緊張病症状などは、統合失調症に現れるとも現れないこともあることから、副症状とよんでいるそうです。

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シュナイダーによる第1級症状

シュナイダーによる第1級症状
シュナイダーは心理学的立場から、自我障害を統合失調症に特有なものとし、統合失調症の一級症状として8つの症状をまとめました。
(1)自分の思考が反響して聞こえる思考化声(自分の考えている内容が存在しない幻聴なって聞えてくる)
(2)複数の人の対話形式の幻聴。(複数の人が自分についてうわさなどをしている声がきこえる)
(3)自己の行為を批評する形の幻聴(自分が何か行動や発言をしようとするとその行為を非難するような声がきこえる)
(4)身体への悪意ある行為(24時間誰かに監視されている、誰かに命を狙われているなど、思い込む)
(5)思考奪取をはじめとする思考領域の不特定の影響。(心の中の思考例えば、あの人絶対許せないと思った時に、だれかにその考えが抜き取られて、他人にばれてしまうと思い込む)
(6)考想伝播(自分の考えは、周りの人に筒抜けになっている)
(7)妄想知覚(関係ないものを無理やりに関連付けて考える)
(8)作為体験(他人に自分の思考、意志、行動を操作されているという感覚)

二級症状(一級症状ほど分裂病の診断には役立たないが、しばしば見られる症状)
上記以外の幻覚、
妄想着想、
困惑、
抑うつ
などを挙げているそうです。

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ジャクソンの学説

ジャクソンの学説
神経疾患における陽性症状と陰性症状の分類は、神経学者ジャクソンの学説に由来するといわれているそうです。
DSM-IV-TRの、統合失調症における特徴的な症状から陽性の症状と陰性の症状をまとめて見ました。

陽性症状
陽性と聞くとなんだかよい症状というイメージになりませんか?
 しかし、この陽性は決してよい症状を意味しているわけではないのです。
 統合失調症陽性症状は、正常機能の過剰、ゆがみを反映しているように見える。
 陽性の症状
  妄想(delusion)
  幻覚(hallucination)
  思考奪取
  妄想気分・妄想知覚
  連合弛緩
など
陽性状態は統合失調症の急性期の症状として認められることが多いようです。
典型的な統合失調症では、この陽性症状によって発見されることが多く、薬がよく効くそうです。

陰性症状
 統合失調症が発症した時点から現れることもありますが、通常は発症してから数年後に目立ってくる症状だそうです。
 慢性期に病前の人格水準に戻れなくなった状態で認められる症状です。
 陰性の症状
  感情鈍麻
  思考の貧困化
  自閉
  意欲の減退
  思考力・集中力・記憶力の低下
  快感の消失・非社交性
など
従来の薬剤は、陽性症状には効果を発揮していましたが、陰性症状には効果を発するのがなかったようなのですが、
現在では、非定型抗神経病薬という薬剤が開発され、陰性症状にもある程度の効果が期待できるようです。

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クロウの分類

クロウの分類
クロウは統合失調症の症状を陽性症状(T型)、陰性症状(U型)に分類しました。
そして、T型の特徴として、急性発症、抗精神病の薬の効果がよく、ドーパミン神経機能の亢進、(T型急性統合失調症)
U型の特徴として、潜行性の発症、抗精神病の薬の効果が悪く、脳細胞減少と構造の変化が認められる型(U型慢性失調症)と
仮説をたてたそうです。

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統合失調症の診断

統合失調症の診断
統合失調症の判断基準として国際的にまとめられているのがDSM-IVと呼ばれるものだそうです。
DSM-IVの基準によると
・妄想
・幻覚、
・話が脱線したり、まとまりのない会話
・ひどくまとまりのない行動、あるいは緊張病性の行動
・陰性症状(感情が単調、無関心など)
上記のうち、2つが少なくても1ヶ月ほとんどいつも認められる。

社会的または職業的機能の低下

障害が6ヶ月以上

以下のものではない
 分裂感情障害と気分障害
 物質や一般身体疾患
 広汎性発達障害


診断基準は、あくまで確定的な診断を下すものなので、これに満たないからといって統合失調症の疑いがないとはいえないようです。
統合失調症は早期発見、早期治療が重要なので、少しでも当てはまるようであれば医師に相談してみるのが大切ではないでしょうか。

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病型

病型
統合失調症の発症の経過や症状などからDSM-IV-TRでは5病型に、ICD-10では9病型に分類しているようです。

DSM-IV-TR
妄想型 Paranoid Type
解体型Disorganized Type
緊張型 Catatonic Type
鑑別不能型 Undifferentiated Type
残遺型 Residual Type

ICD-10
妄想型統合失調症Paranoid Schizophrenia
破瓜型統合失調症 Hebephrenic Schizophrenia
緊張型統合失調症 Catatonic Schizophrenia
鑑別不能型[型分類困難な]統合失調症 Undifferentiated Schizophrenia
統合失調症後抑うつ Post-schizophrenic Depression
残遺型[残遺]統合失調症 Residual Schizophrenia
単純型統合失調症 Simple Schizophrenia
他の統合失調症 Other Schizophrenia
統合失調症、特定不能のもの Schizophrenia, Unspecified


特に重要と考えられているのが妄想型、破瓜型(解体型)、緊張型の3つだそうです。
妄想型
妄想・幻覚が症状の中心で統合失調症の中で最も多いとされているようです。
例えば 自分は神だと言い出す。
    偶然すれ違った人が自分のことが好きだといいはる
    自分はある組織に命を狙われているという など
また、思考がとまってしまうなど
30歳代以降に発症することが多い。

破瓜型
思春期前半に発症することが多い。
まとまりのない思考や行動(子供っぽいバカげた行為など)が主体である。激しい症状がない場合もある。
徐々に自閉的になり、自分の殻に閉じこもり、何もしないよになる。

再発再燃を繰り返し著しい欠陥状態に陥るものがある。

緊張型
若い年代に急激に発症するものが多く,興奮と昏迷を繰り返す症例が最も典型的
反響症状、カタレプシー、話かけても無口、同じ言動を何度も繰り返す、自発性がなくなるなど。
適切な治療により、ほぼ病前の状態に回復しますが、再発を繰り返す例もあるようです。

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「統合失調症による障害の特徴」の目次

統合失調症による障害の特徴 [10]


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