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統合失調症の経過
統合失調症の経過は人によってさまざまなようで、こんなもさまざまな経過をとる病気は他にはほとんどないと言ってもいいくらいのようです。
つまり、予想がつかないということになりますね。ですが、考えているよりずっと治るケースが多いようです。
経過の例
一度だけ症状が出て、あとは完全によくなってしまうという経過(全体の7%位)。
いったんは完全に良くなって、そのあと一度または、それ以上再発するケース。(20%位)。
いったん良くはなるものの完全とはいえず、そのあと一度または、それ以上再発するケース(大体50%位)
ずっと症状が続くケース(20%位)
ただし、最初の症状がまったくおさまらないことはめったにはないようです。
統合失調症臨床経過について
前に述べたように統合失調症の経路は千差万別のようです。
臨床経過について説明するときに
前兆期、急性期、休息期、回復期、慢性期や、
前兆期、急性期、消耗期、回復期、または
前兆期、急性期、回復期、安定期などで説明をしているようです。
前兆期
特に目立った症状はない
何となく変だと感じる
不眠・頭痛・食欲低下
イライラ
集中力の低下
急性期
幻覚、妄想など不思議な体験
自分の中でなんだか変と思っても病気だとは思えない
家族や周囲の人から見て明らかに異常だということに気づく
周りの出来事に敏感になり、不安や緊張を強く感じる。
この時期、少しでも早く専門医にかかり、薬物療法による治療をはじめるかが重要になる。
休息期、消耗期、または回復期
幻覚、妄想などの目立った症状は少なくなる
元気がない、やる気がない
急性期に心と体のエネルギをたくさん使って心身が弱っていると考えられている。
この時期は十分な休息が必要
回復期、安定期
少しずつ元気が出てきて心も体も安定
すこしずつまわりの世界に目をむけ動き出す時期。
焦らず、ゆっくりと生活の範囲を広げる。
本人の状態に応じて社会復帰の働きを行っていく。
再発防止のために薬を忘れずに飲むことが大切
慢性期
病気の期間が3〜5年以上たった時期
比較的症状は安定しているが、感情や意欲が乏しくなる陰性状態が特徴的。
慢性的抑うつ状態が続くのでゆっくり適応をはかることが必要。
これらの時期の長さや症状は個人差が著しいのが特徴。
統合失調症の予後
統合失調症の予後について、下記のようなイメージや偏見がまだ残っているようです。
・進行性経過を取る
・ほとんどが荒れてすさんだ人格に至る
これは事実に反しています。
・約3割の方が元の生活能力を回復
・約5割の方が軽度の残遺症状持ちつつも生活能力が若干低下する程度に安定
・約2割の方は中等度から重度の残遺症状を残し生活に支障をきたす
全体的に予後はかなり向上しているといわれています。
しかし、治療に抵抗し慢性経過をたどる予後不良群が存在することも確かのようです。
・入院患者の90%以上(ほとんど100%に近い)が1年以内に退院。
・多くは2〜3ヶ月以内に退院。
・全体的に軽症化。
・外来だけで回復する人も多い。
・薬をやめると再発しやすい。
・長期的にみると
ほぼ回復する人(25%)
なんとか社会生活が可能な人(25%)
家庭内で生活可能な人(25%)
再発し入院を繰り返す人(25%)
再発がまだまだ多い
・薬を止めると1年以内に80%の人が再発する。
・ストレスに弱い。(特に人間関係)
・積極的な人の方が再発しやすい。。
・家族の対応が大切。(口うるさく言っ足り、励ましすぎると、再発しやすい)
・再発を繰り返すと慢性化し、生活能力が落ちていく。